【レビュー】ジャージー・ボーイズ

ジャージー・ボーイズ

昨年の上演時からアメリカを中心に話題になっていた映画。「クリント・イーストウッド監督がブロードウェイの傑作ミュージカルを映画化。ニュージャージーで最も貧しい地区に生まれ、歌声とハーモニーを武器にスターダムに駆け上がった4人の若者の栄光と挫折を描く。」というもので、この手の映画の成否を別けるエレメントはいくつかあるが、まず、主人公の魅力(実在の人物と瓜二つかという意味で。)。この映画の主人公はもともとミュージカル「ジャージー・ボーイズ」の主役。だから、どこまで虚構でそうでないか、もう始まって10分くらいで映画の世界にドップリ引き込まれる。

つぎは、メンバー同士の友情と裏切り、成功と挫折が過不足無く、しかも、前後の破綻無く描けるか。映画は本と違ってわずか2時間で表現しないといけないために、あんまりエピソードを盛り込めないしね。また、盛り込むと一つ一つが薄くなってしまう。

そこら辺が監督クリント・イーストウッドが絶妙に描き切る。全編、素晴らしい出来だが、特に、冒頭のコソ泥時代のみずみずしさ、そして、ラストのあまりのため息が出るほどの美しさが白眉。そして、このスタートとラストが混ざり合う見事さ。

ミュージカルを題材にしつつ、ミュージカル一辺倒にはならない。クリント・イーストウッドの世界へぜひ引きずり込まれてください。僕の中ではおそらく今年3本の指に入る映画になりそう。

ジャージー・ボーイズ

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