【書評】安倍官邸の正体

安倍官邸の正体

表題だけ見ると、何だかおどろおどろしいが、安倍政権そのもの、安倍政権の
成り立ちなどを、取り早く知るにはとても良い本。分かりにくいことを分かり
やすく書いてあるところ、また、筆者の予見が見事に外れたところなどをかなり
赤裸々に描いているところに好感を持つ。

霞が関の役人は、内閣総理大臣のことは総理と呼び、なぜかマスコミは首相と
呼ぶ。官邸も正式名称は総理大臣官邸なんだけど、マスコミは首相官邸と呼ぶ。
わざわざ言い換えなんかしなくて良いのにね。

話が飛びました。僕自身、霞が関の役人時代、内閣官房や内閣に設置された行革の
機関に勤務していたので、この手の本には眉唾モノが多いんだけど、この本は
次元を異にする。よくもまあ、官邸の物理的な構造をご存知で(笑)。

それと、この本にも触れてあるけど、実は、官邸の権力構造って、総理や周りのメンバー
で決まっていくこと。これが大切な視点。言い換えれば官邸ほど集まる人によって
決まるところは無いと思う。だから、第一次安倍内閣で大失敗したのはあの当時の
官邸の意志決定の在り方があまりにもお粗末だったから。

これって官邸だけかと思いきや、そうじゃないんですね。地方でまちづくりや
何かをやるときって、何か決まった、あるいは堅い組織なんかあるわけなくて、
集まった人、そして、意志決定の仕方で決まっていくことがほとんど全部だと
思うんだけど、そういう意味でも、この本はとても参考になる。

最後に、この手の本に珍しく責任逃れの中立性が無い。思うところを割とずばずば
書いてあって好感が持てます。だから売れているんでしょうね。

51BJaqHXlQL

このエントリーをはてなブックマークに追加

メールマガジンの紹介

樋渡社中に集う皆さんの交流のためのツールとして、
「樋渡啓祐の地方創生ここだけの話」という
メルマガを創刊しました。
大好きな地方活性化の今までの取組やこれからの話など、
ここだけでしか書けない話をどんどん発信していきます。
様々な同士の方にも参加いただき、地方創生に興味ある方に
役立つ情報を届けていきます。
メルマガ会員限定の少人数講演会なども
積極的にやりたいと考えています。
是非皆さんも樋渡社中にご参加ください。