【書棚】プリンス論

プリンス論 (新潮新書)
去年の9月に出た新書。メルマガに出そう、出そうと思っていたんですが、その
うちそのことそのものを忘れてしまって今に至ってしまいました。すみません。
まず、この新書、傑作です。天才アーティストであるプリンスの生い立ちから
バイオグラフィーまで縦横無尽。しかも、愛ある辛口。今まで、新書レベルでも
ビートルズやボブ・ディランなどが出ていましたが、はっきり言ってレベルが
違う。それくらいの本です。

僕自身、洋楽を聴き始めたのが、中学校の時。マイケル・ジャクソン、ポリス、
ブルース・スプリングスティーンなど文字通り聞きまくってましたが、その
ときに、異色の異色。最初聴いたときから、虜になったのが、アルバム「パープル・
レイン」。そうバイクに乗った紫の貴公子プリンスとの出会い。全く、時流とは
関係なく、出だしだけでプリンスと分かってしまうその異色性と屹立性。今、
80年代の音楽を聴いても、完璧に古くなっているのがほとんどなんだけど、
プリンスのそれは、アレンジを含めて全く古くなっていない。

著者が1973年生まれで、「ノーナ・リーヴス」のシンガーだけあって、
プリンスと同世代感満載の、評論家本でないのが好感。特に、僕が気に入った
のは、西寺さんの鋭い論評と同じくらいに、アルバムごとに彼の印象が色濃く
浮き出ているので、アルバムを聴きながら、そうだよね、とか、それはちょっと
違うのでは、という聴き方ができる。これって、本×音楽、という新たな組み
合わせも提示している。

改めて書くけど、ミュージシャン論としては、金字塔だと思う。帯に、「革命的
ポップミュージック論」と控え目に記してあるけど、まさにそのとおり。これを
読んでプリンス、また、80年代、90年代の音楽を取り巻く状況が良く分かった。
お勧めです。

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