ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り

ツイッター創業物語

ようやく、2014年が回顧できるような心境に(笑)。一番面白かった本は、ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り

ツイッターの誕生秘話。読み進めながら頭を抱えることは必定。共産党政権さながら、誰が創業者なのか、クーデタの繰り返しで訳わからんようになるし、追われる経営者、追う敗残者、以前、日経の書評にもあったけど、この権力闘争も、大したことなく、コップの中の争いに近い。

なぜ、この世にツイッターが出現したのか、その意味とタイミング。人々の日常生活に影響を与え、そして、10年も経たずして、誰もが意図しなかった世界の様々な革命にまで最大のインパクトを与えるなど、実はその分析など皆無。そう、この本は、金と権力、友情と裏切りの物語だから。

じゃあ、この本は読む価値が無いのか。さはさにあらず。とても逆説的に、こんな無茶苦茶なガバナンス(経営)でも、ツイッターという青い鳥が悠然と羽ばたいていったのは、ツイッター誕生前後のDNAが千年に一度あるかないかの、普遍性があったからと、かなり逆説的にそう考えることができるのではないでしょうか。そういう意味では、こんな物凄いDNAならば、それを孵化させ、成長させる手段としての経営って何でもありなんだよね、って思うくらい。

僕はツイッターがここまで来たのは、投資家の先見の明があるからだと思う。この本には詳しくは書いてないけど、全く利益が上がらない段階、利益が見込めない、しかも、権力闘争の真っ最中のでたらめな経営の中、しかも、社員がたった100人前後のときに、莫大な投資が集まる。

そして、その頃はご存知の方は多いと思うけど、ツイッターは止まってばかり。くじらが出てきてましたよね。しかし、やっぱり、投資が集まる。その集まった分厚い資金があったからこそ、ツイッターが安定的かつ定静的な基盤を持つようになったと思うんだよね。

著者は、敗れた去った人間には慈悲に近いくらい優しいまなざしを向けるが、それでも、筆致が容赦無い。だから、物語としても相当面白いものになっています。異色の書としてお薦めです。まあ、映画化は絶対に無理。これは保証します。

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