【書評】めぞん一刻

めぞん一刻

ぼろぼろの古い木造アパート「一刻館」に新しい管理人、音無響子がやってきた。
このアパートに住む浪人生の五代裕作は彼女に恋をする。うら若い未亡人の
管理人と年下の下宿人、2人の淡い恋愛を中心に、個性的な奇天烈な人々が集う
一刻館の賑やかな日常を描いた物語。

僕は、小学校高学年の時に、高橋留美子の「うる星やつら」TV版に激しく反応し、
中学生の時にこのマンガを読んで早く大学生になりたいって本気で思ってました(笑)。
あの当時、手塚治虫や石ノ森章太郎を始めありとあらゆるマンガ(あの当時でも
古典マンガと言われていたんだけど)を読み尽くしていました。むしろ、僕の
読書体験は、マンガで始まったようなもの。しかし、いつしか、活字のほうが
主体となって、最近までその傾向が続いていたんだけど、「キングダム」「宇宙
兄弟」「インベスターZ」など極めて優れたマンガを読んでいたら、もう、活字が
どうのこうのというのは完全に追い払われ、昔読んで面白かったマンガに手を
伸ばすようになったんだけど、その第一弾が、「めぞん一刻」。新装版で15巻。
このマンガ、天才高橋留美子の初期の作品で、さすがに天才といえども、かなり
荒削り。特に、3巻くらいまでは、タッチも粗すぎて、ちょっと読むのがしんどい
くらい。しかし、これ以降、絵が、飛躍的に伸びている。過去の作品を一気に
読む楽しさの1つがこれ。著者の成長と寄り添うことができるんだよね。

大学時代夢中になって見ていたテレビドラマの再放送版、また原作を2年前に
見たときに、時代背景も何もかも古くなり過ぎていて、かなりがっかりしたん
だけど、この「めぞん一刻」は今読んでも古くなっていなくて、中学時代に
読んで気付かなかったこと、高橋留美子先生が、いくつか、さりげなく忍ばして
いる台詞に驚嘆。これがまた現代に通じるんだよね。これぞ、古典。同時代に
高橋留美子と一緒に生きた感覚。本当に幸せだと思う。

ついでに言えば、この15冊も全部iPad。もうこうなると、どこに持っていこう
が、全くストレスが無い。しかも、一瞬のうちにダウンロード完了。特に、
マンガはKindleやiBooksに向いている。だから、マンガの消費量がここ1年
くらいで飛躍的に増えたのは間違いない。

また、20年くらい経ったときに読み返すのが楽しみだ。

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