稼ぐまちが地方を変える─誰も言わなかった10の 鉄則 (NHK出版新書 460) 新書 ー

稼ぐまちが地方を変える─誰も言わなかった10の 鉄則 (NHK出版新書 460) 新書 ー

最近、まちづくりの分野で注目を集めている木下斉さんの最新刊。こんな構成。
[内容]
序章  学生長、ハゲる
第一章 まちから「利益」を生み出そう!
アメリカで学んだ「自立型」まちづくり/ふたたび?実践?の世界へ/
「まち会社」の顧客は誰か
第二章 まちづくりを成功させる「10の鉄則」
鉄則1 小さく始めよ
鉄則2 補助金を当てにするな
鉄則3 「一蓮托生」のパートナーを見つけよう
鉄則4 「全員の合意」は必要ない
鉄則5 「先回り営業」で確実に回収
鉄則6 「利益率」にとことんこだわれ
鉄則7 「稼ぎ」を流出させるな
鉄則8 「撤退ライン」は最初に決めておけ
鉄則9 最初から専従者を雇うな
鉄則10 「お金」のルールは厳格に
第三章 自立した「民」がまちを変える
金食いインフラを「稼ぐインフラ」に/行政と民間は緊張感ある連携を/
民間主導でまちを変えていく
【付録】まちを変える10の覚悟

木下さんは言います。地域活性化に「みんなの合意」や「政治」は要らない、
必要なのは「マネジメント」と「やるという覚悟」。また、印象に残った
フレーズとして、192ページの「民間には高い公共意識」「行政には高い経営意識」。

木下さん、彼には迷惑かもしれないけど、結構僕と似ているところもあって
勝手に親近感。しかも、僕よりも事象の言語化が上手いので、なるほどと納得
することが多数。大体この手の本で、面白いのは皆無。岩波の話題の新書も
噴飯物。だって、現場を知らない人が、自分の気に入った超ミクロの話を針小
棒大に語るだけのものが多すぎる。その点、木下さんのは、現場を知り、現場に
入り込み、いくつかの成功例が存在する。だから、説得力がある。

もちろん、木下さんに言っていることに100%賛同するわけではないけど、
こういうやり方ってありだよねというところも沢山ある。しかし、決定的に違う
のは、僕が官出身だからかもしれないけど、地方になればなるほど、田舎になれば
なるほど、木下さんの言う民間主導にはならない可能性が高くなること。官と
比べれば、人もお金も圧倒的に小さいのが田舎の世界。だから、僕は小さな官の
世界に、自治体内外の民の力を入れながら、官でも無い民でも無い公の世界を
つくるのが、これからの解決解だと思うし、具体的な僕の提案は、これから
事業で出現させたいと思っています。

とはいえ、この本は、凡百のまちづくりの本とは一線を画します。こんな人間が
このまちづくりという世界に出てきたのは慶賀すべきこと。お薦めです。そう
いえば、最近出版された馬場正尊さんの「PUBLIC DESIGN 新しい公共空間
のつくりかた  ー 2015/4/10」 に木下さんがトップバッターで、僕がアンカー。この本も合わせて読んで頂くと、いかにまちづくりのプロセスのデザインが必要か、分かって頂けると思います。

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