12月19日付メルマガ巻頭言

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【1】 巻頭言
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8年前の12月28日。底冷えのする中、市民病院の民間委譲に伴う出直し選挙。低迷すると言われた投票率も70%近くに上り、結果、僅差ではあったものの、前の現職を破り、民間委譲を果たしました。結果、武雄市の医療環境は大幅に改善し、税収もアップ。

医師を含め働かない公務員の巣窟であった100人の公立病院は今やグループ機関を合わせると600人前後の雇用を誇り、かつ、毎年、垂れ流しだった赤字も、今では税金を頂いています。その額毎年1億円。そして、新しい病院を中心に住宅街やモールが形成されています。

しかし、ここに至るまでは著書「首長パンチ」に詳しく書いたけど、筆舌に尽くしがたい妨害を受けました。

https://www.amazon.co.jp/dp/4062166763/ 著書「首長パンチ」

地元の医師会はまだしも、県の医師会、国の医師会、そして、関係が無いはずの薬剤師会や歯科医師会までも(苦笑)。自宅や市役所には怪文書、脅迫状のオンパレードに加え、白い菊まで。挙げ句の果ては自宅周りには「独裁者は出ていけ!」と言わんばかののぼり旗も登場する始末。市議会も二分され、自民党が共産党と野合。議会で、「あなた方は、自由共産党と名乗れば良い。」と言い放ったら、怒られた・・。

近隣の自治体の首長も腫れ物に触るように近づかず、そして、最後はあろう事かリコール運動まで開始。まさに四面楚歌そのものだったが、辞表を叩きつけ、市民に信を問う、という形での出直し選挙。そして、冒頭述べたように勝つには勝った。しかし、民意というのは強大で、新武雄病院の誕生はおろか、その後の市政運営は平坦そのものに転化。

だからこそ、年間100万の皆さんをお迎えすることなった武雄市図書館、花まる学習会と組んだ官民一体型小学校、小中学生すべてにタブレットの配布などエッジの効いた政策が次々にできたと自負しています。その根源は、何度でも言いますが、選挙。

僕の市政運営はそれでも賛否両論(わざと賛否両論にして盛り上がるようにしてきた部分はあるけど)で、それをじっと見ていた人がいました。

それが、現在熊本県荒尾市長の山下さん。その山下さんがご夫人を伴って、市長室にお見えになりました。それが3年前。ちょうど、荒尾市長選に出馬される前のこと。その山下さんこんな清廉実直で真っ直ぐな方が荒尾市長を担われれば、そりゃ街は変わると思い、市民病院の民間委譲を舞台にした「首長パンチ」をお渡ししました。

そして、3年後の先週、市長はご自身のFacebookに以下書き込まれました。

(引用開始)
私は、荒尾市長に就任して二年間、とにかく荒尾市の緊急課題である老朽化した市民病院の建て替え問題を解決すべく力を尽くしてきました。しかし、市議会の重鎮、多数会派を中心とする抵抗勢力議員の妨害、嫌がらせはすさまじく、市民や関係者の気持ちとは全くかけ離れた動きがなされています。こんなことを続けていては荒尾市の未来はありません。

そこで私は一大決意をしました。荒尾市を前に進めるために、そして真に市民ファーストの市政を実現するため、職を辞して市民に信を問うことにいたしました。

まず、第一は、野外音楽堂跡地に新病院建設を前に進めるのか、それとも進めないのか、停滞、後退させるのか?私は一気に前に進めていきます。そして市民の命と健康、病院関係者の雇用を守ります。
第二に市議会の腐敗を正していきます。この二年間、市民を置き去りにした議論がどれだけ多くなされてきたことか。そのことで一番被害を被るのは市民です。市議会の改革なくして荒尾市の将来はないと考えます。

三つ目は、市民の皆さんと共に荒尾市の改革を一気に前に進めて行きます。そのために、私たちを支えていただいている市民の皆さんに私を選んでいただけるのか、それとも抵抗勢力なのか信を問います。

それが私の信念であり、覚悟であり、政治姿勢です。私は、全国レベルになり得る潜在力を秘めた荒尾市をその魅力に相応しいまちにするのが夢です。その情熱、信念、そして志はいささかも微動だにしません。がんばります!
(引用終了)

このFacebookをアップされた直後、市長から電話がありましたが、「首長パンチ」が心の本だと仰っておられました。胸が熱くなりました。こんな自分があんな立派な方に影響を与えたのかと思うと、背筋が伸びる思いが。

私には荒尾市に知人友人がいますが、口を揃えて、「市議会の横暴は酷い。それを書かないマスコミも情けない。」と入ってきます。もちろん、山下市長といえども、ここに至るにはご自身の過失もあったことでしょう。それを踏まえた上で、「局面打開」に関しては、僕は、信を問うしかないと今でも信じています。

確かに、出直し市長選には費用がかかります。荒尾市では2000万円ほどかかるそうで、僕もこの出直し選挙費用に関しても相当な批判をメディアを中心に受けたけど、僕の場合は、「長期化するリコールではさらに金がかかる。それ以上に、15億円も赤字垂れ流しの市民病院がもし潰れたら、それは全部市民の肩にのしかかる。いずれ民営化すれば、必ず税収は入ってくるし、かつ、雇用も相当程度生むし、借金も市民病院の建物を売却したり国からの交付金でチャラにできる。私を信用してほしい。」と力説していました。これは、今回の荒尾でも相当程度当てはまると信じています。なぜなら、そのままの状態を放置しておく機会費用が莫大なものになるのは目に見えているから。

メルマガ配信日の19日は荒尾市議会本会議で、市長の辞任を認めるか否かの採決が行われますが、市長与党が4人しかいない中ではひょっとすると否決して20日後に関係法令に基づく自動失職になる可能性も高いと言われているようで、それはそれで市政の更なる停滞を招くものと思っています。いずれにしても、来年早々市長選挙。行く末をしっかり見届けていきたいと思います。

追記)この文章を打っているときに、たまたま日ロ首脳会談で成果ゼロという報道が次々と。大体、報道というのは「外れる」。というのも彼らは表層的なことしか見えないから。イギリスのEU離脱もトランプ大統領誕生もそう。そういった中、Facebookに書き込んだら、これまた賛否両論。僕はやっぱりこの賛否両論が好きみたい(笑)。

(引用開始)
何だか、日ロ首脳会談が成果無し、という意見が大勢だけど、僕は違う。そもそも、日本は敗戦国。領土を失うことは戦争に負けたから。その領土を取り返すには戦争に勝つしかない。これが論理。

しかし、これは現実的ではない。となれば、どうやって1ミリでも動かすか、それは対話を通じ、相手が望むことを丁寧に根気よくやること。 安倍晋三総理もテレビで言っていたが、日本にとっても利益が出ないといけない。それが経済活動。援助活動ではない。

しかも、この1ミリ、今日も批判していた蓮舫なんかには絶対にできない。安倍総理ープーチン大統領でしかできないこと。地味だが、元島民の「人的交流のための良好な条件の創設」は極めて大きい。

こうやって往来が少しずつ増えれば、環境は少しずつでも変わる。最後に、この厳しい交渉を見るにつけても、絶対に戦争を起こしてはならない。負ければ、これ以上大切なものは無い命はおろかその命の基盤である領土を失うことになる。しかも、敗戦国は未来永劫舐められる。

そういう意味でも、私たち国民が厳しい、本当に厳しい現実を思い知る良いきっかけとなった。それと、今回の会談の成果は別の話。繰りかえし、総理はよくやったと思う。
(引用終了)

 

(適宜編集しています。)

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